社会人の勉強について ~②きちんと正確に理解して、だいたい覚えておくこと~

今回は、『きちんと正確に理解して、だいたい覚えておくこと』のお話しをしたいと思います。

仕事で必要な知識は膨大で、覚えなくてはならないことはどんどん増える一方。常に全部を覚えていられるなんてことのほうが少ないと思います。(中には全部頭に入ってるスーパーマンもいますが、私はできません)

ではどうするのか。

 仕事の現場は試験ではありません。分からないこと、思い出せないことは調べれば良いのです。いや、むしろ、生半可な記憶ではなく、きちんと調べて正確な情報に基づいて仕事をする方がはるかに大事です。

そこで必要になるスキルは『必要なときにすぐに調べるリソースにアクセスして正しい情報を引き出せる』ということです。

ご自身の家をイメージしてください。

毎日使うものならばどこになにがあるか覚えていられますが、年に1回しか使わないものだとどうでしょう?奥様やご家族に聞かないと、どこにしまってあるか分からないこともありますよね?

自分でしまった物はどこに何があるか覚えていて、引き出しの3段目!とかすぐに答えられるけれど、家族がしまった物はどうでしょう。家族がいないとどこにあるかも分からず、結局使うのを諦めてしまった。なんてこと、あるのでは?

仕事で使う知識もそれと一緒なんです。毎日使う知識、たまにしか使わない知識と様々です。でも、たまにしか使わない知識も常に覚えておくほど、脳の記憶のスペースは広くありません。

では、自分で分からないこと(自分でしまってないもの=自分で覚えていない知識)はどうでしょう?キーワードを聞いてもどこを調べればいいのか検討もつかないとすると、誰かに聞くしかありません。聞ける同僚がいれば良いですよね?でも、たまたま全員外出していて聞けないかもしれません。すぐに聞けない状況かもしれません。そんなときは八方ふさがりになってしまいますよね?

 

そんなとき、『きちんと正確に理解して、だいたい覚えておくこと』が必要になってくるのです。

だいたい覚えておくことで、「確かここに書いてあったな。」「確かあの資格の勉強をしたときにやった気がする。」と情報の糸口を探ることができるのです。

また、一度きちんと理解をしておくことで、情報にたどり着いたときに、ある程度流し読みをするだけで記憶を取り戻すことができるという利点もあります。

だいたい覚えていないと情報にたどり着くまでに時間がかかってしまう。

きちんと理解した経験がないと、情報にたどり着いてから、一から勉強することになり時間がかかってしまう。

 

ビジネスの現場ではスピードが命です。正確な情報を獲得するまでの時間を短くすることがポイントです。

私も試験で勉強したことを全部覚えているわけではありませんが、どこで何を調べれば良いのかを引き出せるくらいのキーワードは覚えているようにしています。

『必要なときに、スピーディに正しい情報源にたどり着けて、それを正確にアウトプットできる』

大人の勉強としては、これが最善だと、私は思っています。

 

次回は、私が資格試験の勉強をするうえで、どのように大人の勉強を実践しているのかをお話ししたいと思います。

大人の勉強法!